体育祭

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―――意外。 そう思ったのはあたしだけじゃないみたいで。 隣にいるよっしーも、はたまた渦中の彼も、目を見開いて彼女を見ていた。 勿論、女の子の大群も―― そんな周りの様子を気にする事なく、福田さんはズカズカと人の波を掻き分けて相良くんの腕を掴む。 「ほら、行くよ!!」 その言葉は、あたしたちに向けられたもので。 「ハイッ!」と威勢よく返事をして。あたしとよっしーは、相良くんの腕を引っ張ってグイグイと進む福田さんを追いかけた。 福田さんって…あの、ソワソワ女子だよね…? そう疑いたくなる位、あの時の彼女とは雰囲気が違い過ぎていた。 .
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