愛惜

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紫芽「「っっ?!!!!」」 それは見事に二人の声が重なった瞬間、驚きのあまり顔を見合せる。 芽(ど、どういう事っ!!?) 紫(ま、まさかっ………!!) それはなんとも言えない偶然。 二人の探していた人物は同じ場所にいて楽しく話しをし、茶を啜っているではないか! 「深海君!スマンねぇ、約束の時間なのに話しをしていたら過ぎてしまっていたよ。」 「樹さんもすみません。わざわざ探して下さって。」 秋山も村岡もこちらに驚いた様子だったが、各々の付き添い人に声を掛けた。 「いえ!お話し中の所失礼致しました。 失礼ですが村岡様、秋山様とはお知り合いで?」 紫炎が頭を下げ挨拶をした。 「あぁ、秋山とは同級生でなぁ~!たまに食事に行くんだよ。まさかこいつもこのパーティーに来ているとは思わなくてな! 廊下でたまたま会って、話しをしていた所だったんだ!」 「深海君とは話すのが今日が初めてでしたね、秋山です。」 そう言い名刺を交換し握手をした。そんな三人のやり取りを芽咲は側で見つめ佇んでいた。 .
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