愛惜

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パーティーは滞りなく進み、秋山と村岡の接待は順調に進んでいた。 別室に移り村岡と紫炎で商談が行われた。 そこに秋山も同伴し、経悟も紫炎のサポートに入る為、芽咲はお茶だしをして経悟の指示により専務用の控え室にて待機する。 (はぁ~…。 何とか予定通りにいってるな。 後は商談後はパーティーに戻ってお見送りかぁ。 ………………お腹すいたなぁ。) 広い控え室でおとなしくソファーに座って待つ。 大きなソファーは座り心地が良く、腰掛けると体が沈む。 緊張の糸を少し緩め、浮腫んだ足を休ませた。 控え室の端にあるテーブルの上には、会場に出されている豪華なオードブルが置いてある。 それを見て、お腹がすいている事に気付く。 見ると余計にすくのであまり見ないようにし、自分の足をほぐしたり、ただ静かに座って二人を待っていた。 30分くらい待っただろうか、不意に控え室の扉が開き紫炎と経悟が入って来た。慌てて二人の元に駆け寄ると紫炎が声を掛けた。 「商談は終わった。 経悟、まだ時間はあるから書類を頼む。」 「はい!」 そう言うと、経悟は再び控え室を出て行ってしまった。 .
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