愛惜

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「社長が来られたみたいですね。 今から社長の所に、村岡様と秋山様を連れて挨拶に向かいます。 それが終わって、社長の全体の挨拶の後にお見送りなので、それまで待機していて下さい。」 「分かりました。」 経悟の指示によりその場で待つ事にした。 経悟は3人の元に駆け寄り、何やら紫炎に声を掛けている。 すると4人は、会場の真ん中の方まで歩みを進める。 同時に社長も会場の真ん中の方まで歩いて行く。 そして社長から村岡と秋山に声を掛けた。 「これはこれは、ようこそお越し下さいました!」 「お久しぶりですね、深海社長。」 「相変わらずだなぁ!」 そこから3人が楽しく話しをしている。 その傍らに紫炎と経悟が見守っている。 「いやはや、お宅の息子さんは立派に成長して!将来は安泰だな!」 豪快に笑いながら村岡が言い、隣で秋山が頷く。 「まだまだですよ、しかしまだまだと言いつつ、もう安心して殆ど任せてますが。」 そんなやり取りをしていると、芽咲のすぐ傍にいる男性社員が話し始めた。 「おい!聞いたかよ、専務今日の大きな取り引きを上手く押さえたらしぞ。」 「今日、社長が出れないから社長代理として任せられたんだろ?しかも、ただ取り引きしただけじゃなく、村岡様のご友人もバックに付けたらしな!」 .
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