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なるべく条件としては会社の近くで、更には駅の近くがいい。駅の近くを二人で、どこが良さそうか話しながら探して行く。
そして何件かあるうちの一つに決め、入ってみる事にする。
「先輩!ここはどうですか?まだ入った事ないし、お座敷もあるみたいですよ!」
「一回入ってみようか!宴会メニューなんかもあるみたいだし、中入って色々聞いてみよ。」
「はい♪」
暖簾をくぐり、お店に入る。店員に声を掛けられ、席に案内されていると、一人の聞き覚えのある声に呼び止められる。
「あれ?樹さんと木村さん!?」
呼ばれた方へ振り向くと、そこには同じ部署の芽咲と伊吹の上司がいた。
「えっ?!高梨先輩っ!!こんばんは!」
まさかこんな所で知り合いに会うとは思わず驚く。
「こんばんは!二人で来てるの?」
「はい!今日は樹先輩と一緒に出掛けてて。」
そこまで話すと高梨はハッとして慌て二人に尋ねた。
「ねぇっ!!お願いがあるの!!一生のお願いっ!!」
急に必死になって頭を下げる高梨に、二人は驚き慌てて止めに入る。
「せ、先輩っ!落ち着いて下さい!どうしたんですか??」
二人に促され、申し訳なさそうに話しだした。
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