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それから高梨のフォローもあり、一先ず自己紹介をし各々好きな人や気になる人と話しをし、別々の話題でそれぞれ盛り上がっている。
芽咲と伊吹はと言うと、大輝と三人で二人の高校時代の話しに花を咲かせていた。
「へぇ~!先輩と鐘崎さんは高校からの付き合いで同じクラスだったんだぁ!」
「そうなんだよ!あの頃が懐かしいなぁ~!」
何年ぶりかに見た大輝はすっかり変わって大人になっていた。
サッカー部のキャプテンで短髪だったが、髪が少し伸びがたいもがっちりしてて背も大分伸びた。
陽に焼けた肌は変わらず、幼かった顔つきも、もうすっかり凛々しく頼もしい印象を受ける。
体育会系だが爽やかで、好青年という言葉がピッタリだった。
大輝は何かを思い出したように、伊吹には聞こえないように耳打ちをしてきた。
「あいつ元気?今専務してるんだって?」
あいつとは紫炎の事で、高校の同級生で唯一二人の関係を知っているのは大輝だけだった。
もとはと言えば、紫炎と大輝が仲が良くてお屋敷にも遊びに来ていたくらいだった。大輝に見つからないようにしていたものの、結局遊びに来ていた大輝に見つかってしまい、事情を話すとそれからは芽咲とも仲良くなり、よく三人でお屋敷で話しをしたり勉強をしていた。
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