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紫炎はそれを聞いて、静かに芽咲のそばまで歩きだした。
芽咲は驚き動けず、紫炎を見つめ続けた。
「…………芽咲。あのさ、……」
何かを言い掛けた瞬間、
会議室のドアが開き、先程走って部屋を出て行った秘書が大量の資料を抱え、戻って来たのだった。
「っ!!失礼します!!」
芽咲は慌てて一礼して、部屋を飛び出した!
「専務!!
先程頼まれた資料ですが!………………専務?」
紫炎は秘書の声にも応えず、ただボーっと彼女が出て行った扉を見つめていた。
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