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会議の内容を要約しようとペンを走らせていると、静かに紅茶とお茶菓子が置かれ、頭の上から声を掛けられた。
「深海専務、どうぞ。」
「あぁ、ありがとう。」
久しぶりに話した会話が業務的な事に胸が痛んだ。
顔を見る事もせず、平静を装う。
久しぶりに聞いた芽咲の声に耳が名残惜しくなる。
喉が渇き、紅茶に口を付けると大好きなアールグレイでそれに驚いた。
（今日お茶を作ったのは芽咲だ。
芽咲は俺がアールグレイが好きなのを知っている。
…もしかして俺の為にいれてくれたのか？………そんな都合の良い事ないか…。）
少しでも期待してしまう自分に呆れた。
けれど、自分の為でなくともこの紅茶に癒され、リラックスでき、紫炎の心は軽くなった。
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