123人が本棚に入れています
本棚に追加
/153ページ
コップを受け取り、水を飲む。飲んだ水が喉に染み渡り、喉がどれだけ渇いていたのか実感する。
「……あぁ。分かった。残りの仕事は明日に回す。それより、何でここに……?」
「私は、会議室の戸締まりとコップを片付けに…。今秘書の方をお呼びします!」
「いや、経悟は出張でいないんだ。さっき会社を出て大阪に向かった。」
「えっ!?それじゃあ、帰りの車は…??」
「帰りは倉松に頼んである。」
倉松とは深海家専属の運転手で、芽咲が幼い頃から仕えておりとても優しく穏やかな人で、いつも芽咲と紫炎の学校の送迎をしてくれていた。
今は経悟が紫炎の送迎をしているが、たまにこうして送迎を頼む事がある。
.
最初のコメントを投稿しよう!