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暫らくして卵粥ができ、お盆に蓮華と薬とお水を乗せて、寝室に行く。
中には布団を掛け息苦しそうに寝ている紫炎の姿があった。
タブルベッドで広いベッドに寝ているのに、紫炎は端っこの方でこじんまりと寝ている。
「紫炎、お粥出来たよ。少しでいいから食べて?」
お盆を枕元にある机の上に置き、声を掛けた。
「んっ…、……ありがとう。…そこの棚の前にパジャマ出しといたから、使って。お風呂はシャワー使えるから…。」
「ありがとう。食べれそう?」
「…あぁ。」
ゆっくりと体を起こし、お粥に手を付けた。
「シャワーかりるね。すぐ入って来るから、食べたら薬飲んで?」
芽咲はクローゼットの前に置かれたパジャマを持って浴室へと向かった。
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