恋煩い

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シャワーを浴び終え、着替えてキッチンへと向かう。朝食はトーストとスクランブルエッグとサラダ、デザートで林檎を剥く。 次々と作り終え準備が終わる頃には6時を回っていた。芽咲を起こしに寝室へ行き、寝顔を見ると芽咲の異変に気付いた。 顔を赤くし呼吸も荒く苦しそうにしており、額に手を当てると熱かった。 (熱が高い!!昨日何も掛けずに椅子に寝かせてしまったのが悪かったな。更に俺の風邪をもらったな。) 「芽咲。芽咲!大丈夫か?」 「…んっ。……紫…炎?風邪……大丈夫……?」 紫炎の声に目を覚まし、擦れた声で応えた。 「俺は大丈夫。芽咲、熱がある体温計ろう?今日は仕事を休んだ方がいい。」 「…分かっ……た…」 微熱なら少し無理をしてでも行ってしまうが、今日は流石に行けるほどの気力も体力もなく、素直に紫炎の意見に従った。 .
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