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(まだ時間もある、昼飯作るか…。)
冷蔵庫の中をあさり、残り物や野菜を使い炒飯を作る。
適当に食事を済ませ、病院に行く前にクッションや毛布、スポーツドリンクを車に積み、芽咲の鞄から保険証を抜き出ししまう。
準備が整った所で、芽咲を呼びに寝室へ行く。
「芽咲、病院に行こう。起きれるか?」
体を一生懸命起こそうと動くが、力が入らずうまく起き上がれなかった。
(歩く事も出来そうにないな。)
掛けてあった厚い布団を退かし、薄い毛布が掛かった状態で、毛布ごと芽咲を抱き上げた。
「ッ!?///
紫…炎!重…いよ…!!降ろ……して!!///」
「重くない。歩くのも辛いだろ?じっとしてろ。」
ジタバタ暴れる気力もなくなされるがままだった。
それから芽咲を抱き上げたまま部屋を出て、駐車場まで向かい車の前でゆっくり降ろしてもらった。
紫炎に支えられながら車に乗り込み、後部座席で横になり、車に積んであった毛布に包まり病院までを寝て過ごした。
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