恋煩い

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毛布を持ってリビングに戻ると、静かに毛布を紫炎に掛けた。 キッチンへ行き、冷蔵庫の中にあったお茶を取りコップに注ぎ、口にする。飲み終わり使ったコップを洗っていると突然声を掛けられる。 「芽咲…!もう動いて大丈夫なのか…??」 紫炎が起き、寝起きで目を擦り、かすれた声で聞いてくる。 「紫炎っ!おはよう、起こしちゃった…?」 「いや……、それより熱は?」 「計ってないけど、もう大丈夫!」 少し笑ってみせる。 「コラ!無理して動くな。コップは置いといて熱計るぞ。」 コップを取り上げられ、手を引かれリビングのソファーの上に座らせられる。 「毛布ありがとう。」 「っ!!起きてたの!?」 「ちょうど目が覚めたんだ。」 そう言うと、先程持ってきた毛布と紫炎の掛けていた毛布を、肩と膝に掛けられ包まった。 .
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