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「今日は帰りが8時くらいになる。一人だけど大丈夫か?帰って来るまでしっかり横になって休むんだぞ。」
「子どもじゃないんだから大丈夫!」
二人で笑い合い、和やかな空気が流れる。
こんな会話何年ぶりなのか、懐かしくてどこかくすぐったい気持ちになった。
昔はいつもそばにいるのが当たり前のような環境だったが、今は二人とも全く違う別々の環境にいる。
この時間がどこか不思議でならなかった。
朝食も食べ終わり、やはり紫炎に止められ片付けも出来ず、薬を飲んで寝室に戻った。
紫炎はシャワーを浴び、会社に行く準備をしている。
携帯を開き上司に連絡をする。容態を話し明日も休ませてもらう旨を伝えると、快く了承してくれた。
寧ろ気遣ってもらい温かい言葉をかけられ、有難い気持ちで一杯になるがどこか申し訳ない気持ちは残る。
続いて伊吹にも連絡を入れ仕事の確認をする。
返事が返ってきて何通かやり取りをする。看病をしに行こうかと訪ねられ焦る。今は家に帰れそうにないし、紫炎と一緒にいる事がばれてしまうのはまずいので上手く断った。
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