恋煩い

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紫炎は寝室に少し顔を覗かせ声をかける。 「芽咲、もう行くけど何かあったら連絡するんだぞ?」 「大丈夫、気を付けてね?」 寝室を出て玄関まで見送る。 「行ってきます。」 「行ってらっしゃい!」 紫炎は芽咲の顔を見つめてから歩き出し、静かに玄関のドアを閉めた。 見送った後、芽咲はリビングへと歩き出す。 (さて、どうしようかな…?) 広いリビングを見渡す。部屋は綺麗で片付いていた。どの部屋も回ってわみるもののやはり綺麗に片付いている。 しかし何もしないでただ寝ているのも気が引けるので、部屋を掃除する事にした。あまり部屋を荒らさないようにリビングやキッチン、寝室に掃除機をかけてまわる。 (男の人の一人暮らしってこんな感じなのかな…?もっと散らかったイメージがあったけど……。紫炎らしいって言ったら紫炎らしいけど。) 少し感心してしまう。 トイレなども掃除し、次に浴室に取り掛かる。浴室は広く、掃除をするにも一苦労で時間がかかった。時間が経つのも忘れて一人掃除に没頭する芽咲だった。 .
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