恋煩い

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先程よりも鋭く、熱い眼差しを向ける紫炎の目を真っ直ぐ受け止める事が出来ず、視線を逸らす。 見つめ続けたら、その目に見つめられたら…。 本当の気持ちを零してしまいそうだったから……。 「私は、……私は……紫炎…の事……」 「目を見てはっきり言え!!」 握られた手が少し痛む。紫炎の手に力が入る。 「私は…!……紫炎の気持ちに答えられないっ…!!」 目を見つめる事はなく、まくしたてるように告げた。 すると、掴まれた手を強く引かれ紫炎の胸に飛び込む。飛び込んだかと思うと顔を上に向かされ、気付けば唇に熱が宿る。 両手を紫炎に掴まれ、深く口づけられ逃げようにも頭を手で押さえられ逃げる事が出来ない。口づけはどんどん深くなり舌が絡まる。 「ン!!……んん!…ア……ン…///」 抵抗していたが徐々に体の力が抜け、体の中に熱が籠もり頭もボーっとし何も考えられなくなっていった。 「ンッ!ンン……。アッ…ふぁ///」 どれだけ長い事そうしていたのだろう…。 少しして紫炎の押さえていた手が緩み、唇と体が少し離れた。 紫炎は熱を宿した瞳は変わらず、芽咲を真っ直ぐに見つめたまま告げる。 .
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