愛惜

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時間が経つのは早いもので、沢山あった料理も2人で平らげ、食べ終わった後も暫く話をしていた。 話しの区切りの良いところで紫炎が、腕時計を見て時間を気にし声を掛けた。 「芽咲、もう10時前だけど大丈夫か…?明日も仕事あるし引き上げようか。」 「うん。」 そう言われ席を立ち、部屋を出ると、女将が見送りに来た。 「またいつでもお越し下さいね。お待ちしております。」 「あぁ、今日は急に済まなかったな。また来る。」 そう言いお店を出て車へと向かう。女将は頭を深く下げ、入り口で見送った。 芽咲も紫炎の後に続きお店を出て車に乗り込んだ。 そのまま静かに車は走り出し芽咲の自宅へと向かった。 .
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