愛惜

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(ハァ~…‥!!やられた///) 今は湯船に浸かりながら思案している最中で、今日一日の事を思い返しため息をついた。 (あまりの不意討ちに防御出来なかった///!私って学習能力ないのかな…?無防備だよね……。) 自分の気の緩みに反省した。しかし、いきなりの事に驚きのあまり、拒否する事も出来なかったのはある意味仕方ないと、自分に言い聞かせる。 (……私はどうすればいいの? 紫炎を拒絶する事は出来ない。だって好きだから…。けど自分の思いを打ち明ける事は許されない。 何の障害もなければ両思いで、こんなに嬉しい事はなくて、今頃は付き合ってて普通の恋人で……。 けど現実は手の届かない相手で、私なんかが付き合っていい相手じゃない……。 気持ちを隠し続けて関わるのは辛い、いつかばれてしまうかもしれない…。いっそ嫌いになれたらいいのに…… ハァ~…。やっぱりどうしていいのか分からない! 今は何も考えたくない………) 考えはまとまらず、自分の気持ちに靄がかかったようで沈んでしまう。 .
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