幕開け

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「先輩分かってないなぁ~! それ程深海専務は人気あるんですよォ?!お近づきになりたい人なんて山ほどいます!このチャンスを生かさないと♪」 「いぶちゃん!それは公私混同です。それにあんまり興味ないなぁ……。」 と、素っ気なく返す芽咲。 しばらく伊吹に紫炎の事を熱く語られ、満足すると伊吹は仕事に戻った。 時間は過ぎ、昼になり早めのランチを取ると、会議の為に移動し準備を始めた。 会議の際に出すお茶の準備も女性社員の仕事で、会議室の隣にある給湯室に行き、今日出すお茶を決めていた。 (今日はお茶どうしようかな…?いつもコーヒーだし、たまには紅茶にしようかな。) そう思い、紅茶のパックを探し始めた。 (紅茶も種類あるなぁ! セイロン、ダージリン、アールグレイ………。 そう言えば紫炎はアールグレイ好きだったよね? 会議に出席するみたいだし、アールグレイにしよう…。) そんな事を考えながら紅茶を作り始めた。 .
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