愛惜

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「秋山様、樹です! おられませんか?!」 少しずつ足を進め中を確認するも姿がない。 各部屋を見たが見つからず、最後に閉まっていた寝室の扉をゆっくり開けた。 「秋山様??」 寝室を見るも、先程自分が運んだ荷物が置かれているだけで、何もなかった。 あまりの静けさに少し緊張していたが、嫌な予感は外れ胸をなでた。 (ほっ!良かったぁ~!!扉を開けたら血まみれの死体が転がってて、火曜サ●ペンスみたいな昼メロ的な展開じゃなくて…♪ って!? ほっとしてる場合じゃない!! 肝心の秋山様がいない! 何処に行ったの?! もうすぐパーティーは始まるし、部屋に鍵も掛けずに出歩かれるなんて!) 安心したのも束の間! 大変な状況に置かれている事に気付く。 (一人で会場に向かわれたとか?取り敢えず、いぶちゃんに連絡して会場にいないか確認しなきゃ!) すかさず携帯に掛けるとすぐに伊吹は電話に出た。 .
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