愛惜

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「それが芽咲と一緒なんだ…!」 「えっ?!」 驚きと同時にエレベーターが丁度開いた。 中には誰も乗っておらず二人で急いで乗り込む。 驚く芽咲に ため息を吐き、困った半分呆れた半分で答えた。 「俺も今日は付き添いがあって、先方の部屋に行ったらいないんだよ…! 今経悟と探してるんだが見つからなくて、丁度ラウンジへ行こうとしてた所!」 「そうだったの…!」 まさか目的や状況が同じとは思ってもいなく驚く。 なんにせよお互い一大事で切羽詰まった状況に変わりはない。 やたらと一階に着くまでの時間が長く感じた。 エレベーターが着き開くと、広いラウンジに出た。 降りて辺りを見回し少し歩くと、遠く離れた所に見覚えのある人物が椅子に腰掛け、誰かと話しているのが分かった。 確かめようと直ぐ様駆け寄り、姿を確認するとやはりその人物は秋山だった。 再び声を掛けようと走ると何故か紫炎も着いて来る。いや、自分が着いていっているのか?と思うくらい、向かってる方向が同じだ! しかしそんな事気にしている場合ではない! 直ぐ側まで駆け寄り、足を止め声を掛けた。 紫「村岡様!!」 芽「秋山様!!」 .
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