風邪引き

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ピーンポーン どうせ出ないのは分かっとるから、合鍵を使って入る 「貴ちゃーんっ 愛しの一裕が来たで!! 大丈夫かぁー?」 『……ふ、じわら…?』 「せやでっ 熱、はかった?」 『ま、だ…やけ、ど』 「ほら、こっちおいで?」 フラフラになった貴ちゃんは ドサっという音をたてながら 俺の胸に倒れてきた 顔は真っ赤で額には冷や汗が見える だいぶ熱も上がってるんやろ 俺は貴ちゃんを抱え上げ、 デコとデコをくっつける 「あっつ!!!Σ こりゃ、デートも無理やわ…」 貴ちゃんは目をつぶると 俺の腕の中で寝はじめた 「そうかー 貴ちゃんは俺の腕の中やったら落ち着くんかぁーVv」 ベッドまで運んで そうっと下ろす 冷えピタを貼って 頬にチュっとキスをしてやる
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