言ってやらんけど

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いつものように屋上でサボっとる そして、隣にはこれまたいつものようにアイツがおって 『ふじわらぁー?』 「なぁに、貴ちゃん?」 『貴ちゃん言うなハゲ』 「照れとるー」 ただ、呼んでみたかっただけやねんけど、 アイツの顔見とったらもっと近くにいときたいて思った 「やっぱり貴ちゃん可愛いなぁ」 『うっさい!俺は男じゃ!』 「だって…ほら」 急に抱きしめられた腕の中 …別に嬉しくないで? 『ニヤけんな、ボケ…』 「貴ちゃんだけは離したないねん…」 今度は俺がニヤける番で 『…離すなよ、一生…  プリン買うてこい!!』 「えー俺パシリやんかー」 俺の好きな声が響いて 抱きしめる力を強くされて 『やっぱ、もうちょっとこんままおって』 「ツンデレさんやな」 『どつくぞっ』 「じゃあしばかれる前に!!」 貴方から甘い口づけを… 『……死ね//』 「顔真っ赤やで?愛してるで』 俺も なんて言ってやらんけどな
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