0人が本棚に入れています
本棚に追加
/21ページ
高校1年 初夏
衣替えも始まり、白いYシャツが日に反射して少し眩しい。
俺は朝のホームルームは眠っていたので余計にそう感じた
「いつまで寝ぼけてんだよ」
ぼーっとしてたら、後ろから肩を叩かれた
少し痛い
振り返ったら伸也がいた。
片山 伸也-カタヤマ シンヤ-
身長163㎝
空手部に入っている
髪の色が自然な茶色、いつも少し眠たそうな目をしている
彼は結構人見知りする
タイプだ
「朝の話聞いてたか?」
伸也が空いた席に座りながら話した
「いや寝てた」
「今度から放課後に
進学教室が開かれるらしい」
「ふーん」
俺は机の中の教科書を
探しながら相槌をうつ
「参加しないか?」
「どういう風の吹き
回しだ?お前就職すんだろ」
顔を上げたらニヤリと口の端を上げていた伸也が目に入った
つられて俺まで笑ってしまった。
最初のコメントを投稿しよう!