風唄

１月

　
１月があっという間に過ぎてゆく
何もしなくても忙しくても
同じ時間が同じように毎日過ぎてゆく

私は何をすれば良いのだろう
この広い空間の中に
私がぽつりと存在している
いったい私に何ができるだろうか
私がもがいても
田んぼの稲が揺れるだけだろう
そしてその稲は誰にも気づかれずにすぐ摘み取られてしまう
自分というちっぽけな存在
今日も冬の寒さに凍えながら必死に揺れているよ
あてどなく。