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高度2万フィート上空は静寂をきわめた星月夜だった。ここまで昇ってしまうと、眼下にベーリング海を見ることもできない。
しかし今は訓練のさなかであり、美しい広大無辺の世界にすぐに別れを告げ、降下していく事を余儀なくされる。わずかな上昇気流にあらがい、最適着艦速度120ノットで急降下しながら、郵便切手ほどの大きさの空母を発見しなければならない。
実際にはテニスコートほどの大きさがあるのだが、ジェット機をそれだけの場所にピッタリ着艦されるのは至難の技なのだ。
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