DANGER ZONE

出撃

ゴーストがその傍らを通過する。
｢やったぞ!敵を1機、撃墜したぜ!｣
スライダーが興奮しきって叫ぶ。｢こっちにもう1機いるぞ。鼻っ先だ｣
フラッシュの声が遮った。
｢攻撃する。｣
フラッシュのサイドワインダーが小気味よい音をたてている。その殺気を感じたのだろうSu-33はいきなり身を翻して急降下する。
｢鼻先だって？｣
と、スライダーは信じられないというように繰り返す。
｢捕らえた｣
フラッシュが確認した。
｢トーンも文句無し!｣
そして彼はボタンを押した。
サイドワインダーが白煙とともに発射された。
ところが敵はフレアを放出しながらゴムの壁にあたってはね返ったかのように急転換し、ミサイルをやり過ごす。
｢クソ!!!!!!!!!畜生!かわしやがった!｣
フラッシュが歯ぎしりする。
｢クソッタレが!!｣
Su-33が猛然と舞い戻ってくる。