反撃

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眼下には広大な漆黒が広がっている。 空と海の境界線もまだ見分けがつかない。ジッと見つめていると吸い込まれそうになる。 フラッシュの機内は静寂に包まれいたが、突然断ち切るように無線が入った。 「・・・・ガー、ザザザ・・・・」 雑音でよく聞こえない。 「何だ?よく聞こえない!」 「こ・・エン・・・・・・・・貴機・・・・が・・・・ている!!!」 はよく聞こえない無線を聞いたフラッシュは直感的に高度を上げ兵装の安全装置を解除した。 局短波無線で寮機に伝えようとしたが無用だった。 周りを見ると各機高度を上げ、戦闘編隊を組んでいた。 「スライダー!レーダーもダメか!??」 その声は緊張に溢れていた。 「ダメだ!ジャミングを受けているどっかに電子戦機がいるはずだ!」すこぶる冷静に答える。 しかし、事態は最悪だ。 真っ暗で広大な空に、闇夜に紛れて飛んでいる電子戦機を目視で発見するのは至難の業なのだ。
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