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「はいはい!さっさと行かないと遅刻しちゃうでしょ!」
「たくっ誰のせいでこんな時間ギリギリになってると思ってんだよ」
あと10分で遅刻……ここからは自転車で8分はかかる。
哉汰は全速力で自転車をこぐ。
「急げ急げー」
鈴音は哉汰の背中をバシバシ叩いてまるで馬を操っているかのようだ。
その瞬間坂道を一気に下る。
鈴音の髪は子供の時と違い腰あたりまでのストレートを頭の高い位置で一つに結んでいる。その髪が風になびいている。
見た目は女っぽくなったようだが中身はまったく可変わっていないようだ。
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