第一章

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「みっ雅さん!」 怯えながら言い直す。 「よろしい。それじゃ鈴音起こしてきてくれるかしら?あっ!あの子の今日の蹴りは絶好調だから気をつけてね」 「わかってますって」 哉汰はそういうと二階を上がって鈴音の部屋の前に立つ。 それから一呼吸置いておもいっきりドアを蹴り開ける。 「おらぁ!鈴音とっとと起きんかい!」 強引に布団を剥がすがそこに鈴音ががっしりしがみついてくる。 こいつ意外と軽いな……いつも思うけどさ……釣れたよ。 ってそんなことどうでもいい! そう思いながら上下に動かすと鈴音に蹴りをいれる。 「ん?もう…朝…?」 目を擦りながら呟くと頭の上から声がした。 「お前今何時だと思ってんだよ?!」 「あれ?……哉汰?おはよう…どうしたの?」 寝ぼけながら声をかすれかすれに言う。 「あれ?でもどうしたもこうしたもねぇよ!お前が遅いから起こしにきたんだよ!」 「そうなんだぁ~おやすみ~」 そういって布団を奪い返し包まって寝る体制にはいった。
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