突然のプロポーズ!?

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「アレは駄目よ。あたしの獲物なんだから」  眉間に深く皺を寄せながらそう言う詩織に修一は慌てて手と首を振る。 「ち、違いますよ! あんなのに用事は全くないです!」 「アレが目当てじゃないの……? じゃあ何しにここに来た訳?」  修一の言葉に不可解そうな顔をして詩織は問いかける。  修一はなんだか少し照れくさそうに頭をポリポリと掻いている。 「いやぁ、その……」  はっきりとしない態度に詩織は苛立ったように息を吐くとガシガシと頭を掻く。 「もういいわ。あんたの話を聞いてる暇なんてないから」 「え?」 「あんたがアレを狙ってないならそれでいいの。ただし、さっきみたいな邪魔だけはしないで」  そう言い終えると詩織は妖魔に向かって走り出す。  途中札を手に取り何事か呟きそれを妖魔に向けて放つ。  札は赤い炎の塊となり再び妖魔へと襲いかかる。  妖魔は自分に向かってくる炎をまたもやあっさりとかわし詩織めがけて飛ぶ。
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