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約束
真っ暗闇の中。
お互いの存在だけが強く、強く感じる。
「寒いか｣
「いいえ。こうしてくれてるだけで暖かい｣
この暗闇から抜けられる術はない。
あとはもう死を待つだけ‥‥。
ラムセスは抱きしめる腕にそっと力を込めた。
「アイラ｣
躊躇ったがどうしても聞きたいことがあった。
「‥‥後悔してるか｣
アイラは驚いたように少し体を離した。
「いいえ、いいえ!!私はこうして同じ時を過ごせることはもう２度と来ないと思ってた。‥‥あなたと一緒なら死さえ怖くない｣
「アイラ‥‥｣
もう一度。
強く、強く抱きしめる。
「一緒にいれた時間は短かったが、これからは永遠の時を共に過ごそう｣
「ラムセス‥‥｣
「そして生まれ変わるんだ｣
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