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なんと答えていいか迷っているうちに、おばあさんが語りだした。
「わたしゃー占い師だよ。あんたが今日ここに現れると星が語っていたのさ。ほんとは二度と交わらない運命のもとだったんだが‥‥‥いても立ってもいられなくてねぇ。
会いたかったんだよ、アイラ」
そう言って、にっこりと笑うおばあさんはやはりどこか“知ってる”気がした。
「占い、していくかい?」
「そんなのしたことない」
「過去と未来どちらが見たい?」
「う~ん....」
おばあちゃんは私を古い建物へ促す。
「さ、まずはゆっくりお茶でも飲んで来な」
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