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「ナチルには俺なんかよりお似合いのイイヤツいるからさ」
―あんたに言われたくない
「俺まじでナチルと付き合えてよかったよ」
―あたしは後悔してるよ
「じゃあ、部活先いってっから」
はじめは何も答えないあたしを一人残して、全て片付いてスッキリしたとでも言うかのような表情で教室から出て行った。
こんな気持ちで部活なんか行きたくないよ。はじめのいる部活になんか――。
あたしの気持ちに比例するかのように、外の天気は悪くなっていった。
雨が、激しさをまして、
あたしの心は大洪水――。
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