夢と現と空飛ぶ部屋

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壁には飛び散った誰のだか知らない血痕、床は血の色、紅く染まっていて一部はまだ湿っていた。 何よりも驚いたのは部屋の隅に無造作に置かれた遺体の数々だった。 友人が居た、近所のおじさんも居た、彼氏も遺体となって居た。 その無造作に置かれた死体達は全て私の知ってる人達であった。 「っ!!」 そういうのに弱い私は言葉を詰まらせ涙を流す。全身に悪寒が走る。気分が悪い。 部屋には扉と豆電球と死体しか無かった。私は自ずと扉へ向かう。
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