前世シーンなげぇな オイ

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――――――――――… 「アスラ」 サミュエルが走り去ったあと、 デュランダルがアスラに声を掛けた。 言いたい事が分かっていたように、 アスラは言った。 「…彼女も殺らなければならなかった。 …だが、あんなもの見せられては、殺る気も失せる。」 よかったと、 小さな笑みを見せるサファリアに目を向けるアスラに、デュランダルはまた声を掛けた。 「…やはり、甘いな。」 そんなデュランダルの言葉に、 アスラはサファリアから目を外し、 彼女に背を向け歩き出した。 「アスラ…。」 「イナンナ…。デュランダルを頼む。 …少し一人になりたい。」 出口付近にいたイナンナに声を掛け、デュランダルを手渡した。 「…わかったわ。 ……アスラ!あまり……、 いえ、なんでもないわ…。」 あまりお気にしないよう、そう 言葉を掛けようとしたイナンナだが、 サファリアの姿を見て、そう思えなくなってしまった。 アスラは、そんなイナンナを背に再度歩き出した。 「――いまは……殺らない…―――」 そう アスラが漏らした声を 聞いた者はいない。 そして 「サミュエル……貴女の…来、世こそ…必ず…!必ず、まもって、みせ、る…。」 サファリアがそう、漏らした事も、 誰も…知らない。 そう、サミュエルも、ルナも………。
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