味方か敵かどっちなんだい!

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話はどんどん進んでゆく。 私の頭ではまだアンジュ言ったことが 繰り替えされている。 「じゃ、またハルトマンの所に やっかいになるかぁ」 「しかし、またメシ食えるか? 急いで行こう」 コーダ嬉しそうにピョンピョン跳ねている。 皆は歩き出す。 私を除いて。 「…?おい、ルナ大丈夫かよ?」 心配して駆け寄って来たスパーダ。 やっさし 「うん。大丈夫 。心配してくれてありがとスパーダ。 …行こっか」 私はただリカルド(氏)に警戒しながら歩き出した。 「お…おう。」 ルナの性格の変わりように 戸惑うスパーダ。 ………シリアスって字。 頭にあったんだな。 シリアスオーラむんむんだぜ。 「…そんなに俺が怪しいか?」 斜め後ろにいた私に話かけるリカルド(氏)。 ホントにムカつくほど背高いな。 「当たり前。」 睨みながら言えば 私から目を離し前を向くリカルド(氏) その余裕ぶり。 それもスゲームカつく。 「フッ、そうか。」 「まぁ。せいぜい、 寝首をかかれないように気をつけてなよ。」 「そう言えばまだ、 お前らに手を出すな、とは言われていないな。」 「何?やろうっての?いいよ。 何時でもかかって来なよ」 私は口端をあげて笑って見せた。 勿論それは、挑発として。 「リカルドさん? 私の仲間には手を出さないでくれます?」 後ろで黒いオーラがする。 アンジュ。 ……………なんか凄いよ。 「ああ。分かっているさ」 「………………………。」 分かっていた。 へぇ。分かっていながら挑発したんだ。 いつかあんたが敵に回った時は…… 覚えてなよ。 「もう少しで出口だね……。」 後ろで小さく漏らすルカ。 そして 先頭をゆくリカルド(氏)がいきなり立ち止まった。 「どうしたの?」 後ろから来たルカが驚く。 「あんだぁ?てめぇ…」 目の前には白髪頭の オールバックが立っていた。
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