味方か敵かどっちなんだい!

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「転生者ども。この混乱に乗じて コソコソ逃げおおせるつもりか? 天上を滅する下衆らしいわ…」 「そこに立たれては邪魔です。 突っ立ってないでどいて下さい。 それともアンジュをさらいにでも来たんですか?」 なんとこれを言ったのは私。 苛立ってるのもあるけど…。 …私ってやっぱ二重人格じゃない? イラついたり戦闘になれば いつも私じゃない言葉を話し 私じゃない事をする。 適応所の事がいい例だろう。 「わたし、モテモテね」 少し照れてるアンジュ。 そこ照れるとこじゃないよね。 「はっ!一人では無い!全員に用がある。 地上のために死んでもらいたいのだ」 地上の為…どういう事なんだろう? 「我が名はガードル。地上を守りし者」 「地上のため……ってどういう事よっ」 イリアがもっともな事を口にする。 恐らく皆そう思っているだろう。 「己の胸に聞いてみよ。地上の敵め……」 「……随分な物言いだな」 地上の敵…ね。 話さなきゃ意味分からないのに 頭大丈夫か? みんなヤバイんじゃないだろうか…。 「よっしゃー!行くぜ!」 スパーダとルカがガードルに走る。 イリアとリカルド(氏)は撃って 攻撃している。 さぁ私も攻撃しなければ そう思い目をつむり詠唱を始めた。 「- 地に伏す愚かな贄を喰らい尽くせ! - 「瞬迅剣!」 「散沙雨!」 二人の攻撃はあっさり防がれ 1番攻撃力が弱そうで 体の小さい 私を狙いガードルがやってきた。
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