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「ただ今~ん!今帰ったわよ!
私の可愛い子供たちぃ~んVv」
「Σお前のじゃねぇだろ!お前のじゃ」
「ウへへへ!いーじゃんいーじゃん!」
「ルナねぇちゃんの笑い方、
なんや気持ち悪いなぁ。」
「ガビーーン!」
こっ…ここ、こんにちは!
いつも可愛い可愛いルナちゃん何ですけど…。
い、今エルに気持ち悪いって…。
スパーダならともかく…だ。
純粋なエルマーナに言われるなんて!
くっ!
心が痛いぜ!
「みんな今帰ったでー…ってあれ?
おれへん…おかしいなあ……
普段やったらもう帰っとんのに」
家出か!
反抗期か!
親離れか!
その時だった。
何かを叩くような物凄い音が聞こえた。
やるな。
誰や?
え?
スーパー●イヤ人?
そんなパカな!
↑
「外が騒がしい。子供の声…」
リカルドが呟くと、エルはハッとした。
「まさか…!」
マンホールの外に出てみると、
子供二人が大男に掴まれていた。
え~何?
野外プぴーー(強制)?
やらしいな。
「子供達を放しなさい!
泣いてんじゃないのよ!!」
イリアがそう叫ぶと、
一人の小柄な男がこちらを睨み付けてくる。
「黙れ! お前もまとめて処分しちまおうか!」
「おっさんよォ、参考までに聞くけど
そのコら、どーなるんだ?」
参考かい!
スパーダがきいた。
静かな怒りが篭った声音で。
「知れた事。ガルポスの農場に連れて行くんだよ!
あそこでは労働力が貴重でな…
…いい金になるんだ」
「酷い…そんなの酷すぎるよ!」
ルカが男に向かって言えば、
男は鼻で笑った。
「ふん、薄汚いコイツらが悪いんだ!
さっさとくたばってくれればこんな手間を掛けずに済んだんだがな」
「……んなアホな。ウチかて、好きで生まれて来たんちゃう……」
エルは項垂れた。
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