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「サファリアお姉様。」
そこは綺麗なお花畑。
そこにいたのはピンク色の髪を揺らす
キレイな女の人。
この人がサミュエル…私の前世…。
「あら…?サミュエル。貴女はお家に帰っていなさいと言ったでしょう?」
そう優しく言ってサミュエルに近寄るサファリア。
ああ。やっぱり仲が良かったんだ。
この二人。
「ごめんなさいお姉様。ただお姉様が心配になって…。」
「私の心配はしなくて良いのよ?貴女はお家に戻っていなさい…?」
サミュエルより背が高いサファリアはそっと
彼女の頭を撫でた。
何だろう……。凄く安心する…。
温かい。凄く…凄く温かい…。
「…はぁい。お姉様…。」
サミュエルはそう言うと背を向け歩き出した。
「もう…私に着いて来てはダメなのよ…。いつまでも愛しているわ。サミュエル……。私の最愛であり大切な……………。」
そう呟いた。
微かに…。
絶対に…そう言ってたんだ。
でも、最後が聞こえなかった…。
大事な所が。
誰かに呼ばれている…。
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