ふねなんて…ふねなんて

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「私も…気持ち悪く……なってきた…。」 私とイリア。 二人して室内で苦しんでいた。 「二人共。大丈夫…?」 心配してルカが私達の近くにやってきた。 助けてルカ君。 「うぅ。ルカ。気持ち悪い。どしたらいい?」 私のいきなりの問いに ルカは頭を抱えた。 「うーん。そうだ!風にでもあたってきたら?」 えー 余計気持ち悪くなるような…。 まぁいいや 「うん。じゃあ…行ってくる」 私はお腹を抱えて外へでた。 ヤバイ。ヤバイぞ。 吐きそうだ。 海の流れを見ているだけ吐き気がする。 やっぱ逆効果だったみたい…。 私は引き返そうと、足の向きを変えた。 その時だった。 「…ルナ?」 …スパーダさん。 私しんどいんですわ。 どぉーか、止めないで。 「なっ…なんですかスパーダさん。」 私はしんどそうに振り返った。 「ちょっと…いいか?」 気付けよ!! 何故気付かない!? こんなにも死にそうにしてるのに! 何でさ!スパーダ!?? 「う、うん。…出来るだけ手短にね。」 私はそう言ってスパーダに手を借りつつ、 船の縁に歩いていき寄り掛かった。
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