仲間外れが1番。

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「そこの異国の者。 この神聖な墳墓に何用か!」 「ええい!不埒な異国人! 王の呪いを受けてしまうぞぉぅ?」 中に入ろうとすると、 普通のとキモいのに阻まれてしまった。 「異国の文化に興味があって 参りましたの。中を拝見出来ませんか?」 アンジュがそう言うと、 片方の男が声をあげた。 「でえい!入る事、あ、まかりならぬ~!」 うわ…引く。 気持ち悪い。何この人 障害入ってんの? 「構わへんやん、自分ケチやなあ。 喋り方ヘンやし」 「ええい!妙な訛りのくせにい、 何を、あ、申すかあ~!!」 日本の文化っぽい…あー、あれか。 歌舞伎か。 「ここは立ち入り禁止だ。 観光なら町の方を見て回られるがよい」 「あのぅ、拝見出来ないでしょぅかぁ?」 ここで登場ルナ様。 お前なんて私にかかれば ちちょいのちょちい何だから。 「ならぬ。早急に立ち去るがよい」 「拝見、出来ませんかぁ?」 殺意を込めて★プレゼントー 「しかしだな…」 「じゃあ殺してでも行きましょうか♪」 そういうと、詠唱を始めた。 「は、早まるでない!」 やったぁかったー 「よぉし、レッツゴー!」 ながぁぁぁい階段を降り切ると、 突然塩の匂いがした。 海嫌海嫌海嫌海嫌海嫌海嫌海嫌海嫌海嫌。 ヤバイヤバイヤバイヤバイ 吐きそう。 私この匂い大嫌い! もぉ嫌………。 頼むから早くここから出たい…! 「ルナ?大丈夫…?」 「大丈夫なわけ…無いじゃん! うぇ…吐きそう……。」 「そういえばルナちゃんって 海の匂いとかでもダメだったね。 上で待ってても良いのよ…。」 「うげっ…待ってる!上にいるぅ!」 私はそう言って階段へ一直線! 下から微かに スパーダの声が 聞こえたような気がした…。 うわ…目眩が……。
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