スゲーなお前。うん。ある意味だけどな

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ああ。 ―ではこれを、胸の中に― そう言って差し出されたのは 淡いピンク色の玉。 オレはそれを手に取り、 胸の中へ押し込んだ。 すると見えてくる、記憶の数々。 ―――――――― 「今日からお前はオレのメイドだ!」 写ったのは小さなオレと ハルトマンと一緒にいる ピンク色の髪した女。 きっとこれが、ルナだ。 「そうだね。よろしくね?スパーダ君」 今とは違い少し大人っぽい。 何歳なんだ?14歳…のはず何だが… 違うくね? 「スパーダ君。おやつの時間だよ」 「スパーダ君。またお兄様達に何か言われたの?」 「スパーダ君。お腹痛いの治った?」 記憶の中のルナはいつも オレを気に掛けてくれて、 オレは凄く……信頼してた。 大好きだった。 お姉ちゃん…みたいな感じ? そんな事を考えていると オレの記憶の中から一つが踊り出てきた。 きっと、これは気持ちが 変わった時の記憶だろう。 オレは気を改めてそれを見た。
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