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「チトセ……」
「このネッチョリ女、
ノコノコ現れやがったな!」
「イリア、k「イリアちゃぁぁぁん!君まで私に感染さr「てない!」
私がイリアにそう叫ぶと、
イリアも短くそう叫び、
これで良いんでしょと言う様に言った。
「現れやがりなさいましたわね。何の用よっ」
「アスラ様。マティウス様は
貴方を必要とされています…。
…お願いです、私とおいで下さい。
共に幸せになりましょう」
チトセは必死に、ルカに想いを伝えた。
……チトセちゃーん。
私、あんたの事嫌いじゃないけど
…ちょっとしつこいよ~?
ストーカー?
「君は知らないフリをしているのかい?
魔王が創世力を使ったから、天上が滅んだ。
そして地上は今滅びに向かっている。
つまり、マティウスが前世で力を使ったからこうなったんだ」
あ、もうルカ。
君一度、頭強く打ちなさい。
駄目。もうあんたのあたますんごい事なってるよ。
シワが…シワがっ!
ルカが困った様に言うと、
チトセが言葉に詰まる。
「それは……」
「君の愛する故郷が沈んで行くのも、
今の戦争の原因も天上が滅ばなければ無かった事かもしれない。マティウスの…
…魔王のせいなんだ。全部、アイツの!」
ルカ君。そう怒るな。
落ち着きを持て、落ち着きを。
ルカが吐き捨てるように言うと、
チトセは悲しみの目でルカを見た。
「違う! 違うわ、アスラ様。
まだ全て思い出されてないのね……
それは勘違いなのです」
俯いていたチトセの顔が上がった。
「私は知っています。
それは……天上が滅んだのは、
全て―――――
イナンナのせいなのです」
……イナンナってカノンノみたい。
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