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「でも、生まれ変わった私は違う！
以前の私じゃないわ…
…アスラ様を、アスラ様を渡すものか！」
ふん！
みんな思ってるんだろ！
お前ヒロインならもっとなんかやれよ
ってさ！
へっ！言ったじゃないか！
私はややこしいのは嫌いなんだ！
私自体の存在がすんごいややこしいから
もう気にしないようにしてるんだよ！
へんだ！ふんだ！ひんだ！
みんな違って、
みんないぃぃぃぃぃぃ！
びくとりー！
チトセはナイフをイリアに向けて構えた。
戦闘すんのか。頑張ってルカ。
「待て、何をする気だ！？」
するとルカがイリアの前に立った。
「何故庇うの？
この女を信じては駄目。
最後の最後に裏切られた苦しみを
また味わうつもり？アスラ様、
もう騙されないで……目を覚まして！」
「僕は決めたんだ。
僕を連れ出してくれたイリアを、
僕を必要としてくれたイリアを守るって…
…守るなんておこがましいけど、
でも僕を信頼してくれた証を立てる！
……厳しく暖かく見守ってくれた両親、
気安く仲間扱いしてくれていた友達…
…彼等と築いていた信頼の絆を
僕はうっかり見過ごしていたんだ。
イリアはそんな僕の目を
覚まさせてくれた。僕は…
…イリアを信じる、絶対に！」
「わからずや！」
「イリア……君は僕が守る！」
やるねぇ…ルカったら！
成長したねぇ…
お母さん嬉しいっ！
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