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チトセは泣き顔になりながら
イリアに切り掛かろうとした。
ルカはそれを阻止し、戦った。
てかチトセちゃんよぉ、
大剣にナイフは無理だろぉ?
みんなはただ様子を見つめているだけで、
手を出そうとはしなかった。
そして、決着がついた――――。
「イリア、怪我は無い?」
ルカが息を切らせながら
イリアに声を掛けた。
チトセ…何だか可愛そう…
「大丈夫だけど……」
チトセは地面に片膝を
着きながら怪しい笑みを浮かべていた。
やめろチトセ。可愛くなくなる。
「フ、フフ、フフフフ……
イナンナは裏切る。貴女はアスラ様を傷付ける……」
「一体どういう……事よっ!」
「フフ、フフフ……いつもそうなのよ
…フフ、貴女が何時も、私から奪っていくの…」
「なっ…何言ってんのよ!意味が…」
その瞬間、チトセの顔から妖笑が消えた。
「ルナちゃん…いえ、ルイネシャルア…。」
そう
名前を呼ばれた瞬間。
ドクン…っと
心臓が音を立てた。
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