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「くっ、くるなっ！このバケモノ！」
…何…？
彼女が消えた瞬間、聞こえてくる数々。
「バケモノめっ！くたばれ！」
誰が…！
「バケモノのクセに…
甘ったれた事言ってんじゃねぇよ…」
そんなの…あんたに言われたくない！
「バケモノ、バケモノ、
ヒトじゃない。バケモノ」
「うるっ…さい」
この時、初めて声が出た。
「お前のせいで何人の人間が死んだか…！」
「うる…さい…」
「死ね。バケモノ。」
「いや…」
「お前が生まれたから…
ほら見ろ、みんな不幸だ。」
「ちが…う…違う…違う！
違う違う違う！いやぁ…いやぁぁぁ！」
もう嫌だ。何も考えたくない。
ねぇ、私はどうしたらいいの？
誰かを傷つければ良いの？
誰かを悲しませれば良いの？
争いを起こせば良いの？
私が死ねば良いの？
もう…分からない……。
頭が…割れそうに痛い…。
潰れてしまいそうに心臓が苦しい…。
お願い。もう私を解放して………。
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