私に怨みでもあったのか、ハスタ

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―――――――――――… 最新部に辿り着くと、ハスタが立っていた。 あっついなか、ごくろーさん。 「コ ン ニ チ ハ。 ココ ハ ケルム火山 デス」 日本語、喋れなくなっちゃったの? 可哀相に……哀れみの眼で君を見ているよ。 「貴様、何の冗談だ。 死に損なっておかしくなったか?」 リカルドが言うと、ハスタはニヤリと笑った。 変な笑みを見せるな、変な笑みを。 「やあやあ、幸い この通り全力で普通でゴザイますとも。 さてさて、後ろの方々はご家族? 確かに目元がソックリですピョロよ?」 「うっわ……やっぱ全然話出来ないわ……アンタねえ、一回a「私を忘れたかお前ぇぇ!私は嫌でも忘れることが出来ないのに畜生ぉぉぉ!」 「ふーん。俺は、知らないなぁ…。 ……とまあ、小粋なジョークタイムはここまでにしてだぁ… …お前らの鼻に浮いた油を見ると 一次欲求を満たしたくなったポン。 さあ、楽しもうぜ? エンジョイ!」 「お前…日本語喋れなかった癖に、 英語喋れるんか………。」 ワタシヨリアタマガイインデスネ。 ……エンジョイぐらい分かるけどさ。 Enjoy、enjoy。 殺りあいでエンジョイですか。 ふっ、貴方は難しい注文をする人だ…。(笑) 「そこの娘さん、理解力が足りんな。 そして『一次欲求って何ですの?』って 聞いてくれないと話が進まんぜ?」 めんどくせぇ性格してやんのー。 「あーはいはい。一次欲求ってなーんですかぁ?」 「正解は食欲と海水浴と殺人欲。 そういうワケで、全部満たして いいデスか?イイデスね?」 「調子のんな!虎牙るんるんすんぞ!」 私は、虎牙ルンルンなんて使えない…。 ―回想― 「剣マジおめぇー」 おわり ―――――――…
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