前世シーンなげぇな オイ

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前世シーンなげぇな オイ

第二四章 「残念ながら、手遅れでした…。」 「…………………。」 医師の言葉にみんなが黙り、ルナを見た。 何時ものように笑ってない口元。 開ける気配の無い目元。 力無くほうり出された手を アンジュがそっと握り、お腹の上で組んだ。 イリアとルカは小さく声を上げ泣いた。 エルは大声を出して泣いた。 アンジュは目元に手を添え泣いた。 冷静を装っていたリカルドでさえも、一筋の涙を見せた。 オレは涙さえ出なかった。 みんなが冷たくなってくルナに声を掛ける。 オレはただそれを呆然と見ていた。 オレは結局何も出来なかった。 ルナを救う事も、泣く事も声を掛けてやる事m「サミュエルはサディストだったぁぁぁぁぁぁ!」 「「「「「「「!!!!!!!!!!????????????」」」」」」」 ………オレ…目が…可笑しくなった……? さっきまで目覚める気配など無いルナが、 声を上げた。 サミュエルがサディストって……。 新事実を述べた…。 「ルナ…?生きて……るの?」 ルカが目を見開き、ルナに駆け寄る。 一方のルナは寝返りを打った。 「そ…そんな馬鹿な!有り得ない! 内臓は確実に傷ついていた筈だ! しかも、死んでから裕に1時間は経っている…そんな…有り得るはず……「アンビリーバボー何て、あるに決まってるじゃないかお医者様!」 医者がルナの復活を否定した。 その後、ルナが声を上げ、瞳を開き起き上がった。 「だから注射しないでくださぁぁぁい!」 そして 土下座した。
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