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その後…
「って、腹いてぇぇぇぇぇぇ!」
「あったり前じゃない!
とにかく寝てなさいよ!」
まだ呆然と立ち尽くす
アンジュ、リカルド、オレ。
エルは「生きとった、生きとった!」
と言いながらジャンプをし
イリアは何時もの調子を取り戻し、
半泣き状態で声を掛けた。
「え~、注射しない?しないなら寝る。」
「何言ってんのよ!
してもしなくても寝てなさいっ!」
「イヤン!イリアの馬鹿!何すんのっ!」
「「何すんの」ってあんたを寝かしつけんのよ!
それか、無理矢理にでも寝かし付けてあげましょうか!?」
「良いです、良いです!ごめんなさい!
だからイリアに似合わないその黒いオーラをしまって下さいっ!」
さっきまでの沈んだ空気は何処へやら、
今は既に場の空気は和んでいた。
イリアとルナの会話を見て、
ここにいるみんなが小さく微笑みを零した。
―――――――――――…
あれから何時間か過ぎ、騒動は収まり
夜はふけてゆき、深夜となった。
ルナの方はと言うと、やはりまだ傷が癒えた訳では無い為
付き添いを付ける事になった。
朝はルカ、昼はイリア、夜はオレ。
初日はこう決まった。
てな訳で、オレは今ルナの看病に来てんだけど…。
「…………(爆睡)」
………;;;;
確かイリアの話によると、寝る様子は全く無くて、困ってるって言ってたんだが…。
「……………(爆睡)」
……爆睡してるな;;;
オレは苦笑いすると、ベットの近くにあった椅子に座った。
幸せそうに眠るルナ。
医者の話によると怪我のショックで
体がビックリして熱を出すかも知れない、
と言っていたが…そんな様子も無いようだ。
ま、良かったっちゃぁ 良かったな…!
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